膀胱の働き

時計五臓六腑のお話の十番目は「膀胱」についてです。前回も書きましたが「腎臓」と「膀胱」は裏表の関係です。「膀胱」が陽、「腎臓」が陰です。毎回述べているように東洋医学の内臓の見方は、機能中心ですから「膀胱」とその機能について書きます。

五行の考え方から言うと「膀胱」は「水」に属します。「腎臓」は五臓の一つで深い場所にあるので陰、「膀胱」は表面に近いので陽です。一年間で寒い冬や一日のうちで深夜から明け方にかけて調子を崩しやすくなります。つまり寒さに弱い臓器です。

古典には「膀胱」は「州都の官」(しゅうとのかん)、「津液の府」(しんえきのふ)などと呼ばれています。これは水が集まる場所という意味です。直接的には体内の余分な水分を集め尿として排出する機能を持っています。

西洋医学で駅のお手洗いは、膀胱は腎臓から送られた尿を一度貯え、排出する機能をもつ臓器と考えています。感染しやすい場所ですが、それ程重要な臓器と考えていません。最近は「過活動膀胱」の薬の宣伝がテレビで放映されています。患者様が増えているからでしょう。

東洋医学では、膀胱と呼ぶ範疇には前立腺や尿管・尿道も含まれます。さらに膀胱経のツボは頭から背中を通り足の指先までつながっています。膀胱経のツボの数は67穴あり、この数は全身の経絡で一番です。つまり全身に膀胱経のツボが万遍なく散らばっていると言えます。

更に、膀胱経の背中のツボは、五臓六腑につながるツボになっています。たとえば「肝愈」(かんゆと読みます。)とか胃愈(いゆ)など全ての五臓六腑とつながりがあります。つまり膀胱経のツボを使って五臓六腑に刺激を与えることができることを意味しています。

同時にツボは相互関係があり、ツボを刺激して病気を治すだけでなく、調子の悪い内臓に関係するツボに反応が出てきます。押すと痛んだり湿疹が出たりと内臓の状態を映す鏡となります。

ということは、どこの臓器が機能低下を起こしても膀胱経のツボに反応が出るということになります。ですから、体調不良の時はまず膀胱経の治療をすることになります。過活動膀胱は直接的には膀胱の異常ですが、ほかの内臓の不調が原因で、結果として、膀胱の異常として出ていると考えます。

そのため、ほかの内臓の機能を向上させると治ります。ただ、機能を向上させるには時間がかかりますから、粘り強く治療をする必要があります。薬を飲むと一時は良くなったように見受けられますが、副作用によりほかの内臓の機能低下を招きますから、気を付けたほうがいいと思います。

医者と患者功治療は気の巡りを回復する治療です。機能低下した内臓に気を集めることでその内臓を強くすることができます。手術や薬で治せない病気や病気になりたての頃には気功治療がたいへん向いています。

当院では、五臓の冷え・・機能低下・・を取ると共に内臓の機能向上をはかる治療をしています。病気が慢性化すると治療に多くの日数が必要となります。急性期(病気になって早い時期)に治療されることをお勧めします。まずは当院にご相談ください。