胃の働き

土五臓六腑のお話の六番目は胃です。前回のコラムで書いた「脾臓」(膵臓)と裏表の関係にあります。胃が陽、脾が陰です。毎回述べているように東洋医学の内臓の見方は、機能を中心に考えます。今回は「胃」(胃とその機能)について書きます。

「木火土金水」という五行の考え方から言うと「胃」は脾と同じ「土」に属します。「脾」は五臓の一つで深い場所にあるので陰、「胃」は陽になります。

脾と同様に土用の時期に調子を崩しやすくなります。前回書きましたように土用は立春、立夏、立秋、立冬の前18日間で年間四回あります。

そのため脾(膵臓)と胃は特にいつということもなく調子を崩しやすいということになります。そして、現代は栄養過多により、休む間もなく働き続けていますから脾と胃の調子を崩している患者様は多くおられます。

古典には「胃」は「水穀の海」(すいこくのうみ)と呼ばれています。口から入った栄養分を消化吸収しやすい形にして「後天の精」作る働きがあると書かれています。「後天の精」は「先天の精」と対比します。「先天の精」は腎臓が持っている生まれながらのエネルギーのことで追加できないとしています。「先天の精」は食物などの栄養分からのエネルギーのことです。

腹痛の男性胃の調子が悪くなると、腹痛、胸やけ、嘔吐などの症状が出ます。これらの症状はまだ表面的ですが、ひどくなると腹水や下痢、関節の腫れなどの症状に移行していきます。この段階になると治りにくく繰り返し発症するという状態になります。前回書きましたように悪循環にはまってしまいます。

いろいろな症状の治療をしていますと、たとえば膝の痛みは膝に症状が出ていますが一番の原因は肝臓であったり胃であったりします。

10代20代の若い方がスポーツで怪我をしたとかは別ですが、ほとんどの症状は内臓の機能低下と関係があります。

足に湿疹が出たからと言って塗り薬を塗っても一時的には良くなりますがしばらくするともっとひどくなるケースがほとんどです。気功で肝臓や胆嚢の機能向上の治療をすると徐々によくなります。膝の痛みを調べると腰の骨がずれているのが直接の原因というケースが多いのですが、その奥の原因は腎臓の機能低下です。

体調不良の男女内臓の機能低下による疾患は手術はできませんし、薬は副作用があるため肝臓や胃をはじめ様々な臓器を傷めてしまいます。東洋医学の治療は体のバランスをとりながら治療するので副作用もなく安全安心です。ただ、即効性のない場合が多く治療に時間がかかるため、未病のうちに治すことが大事です。

当院では、五臓の冷え・・機能低下・・を取ると共に内臓の機能向上をはかる治療をしています。

病気が慢性化すると治療に多くの日数が必要となります。急性期(病気になって早い時期)に治療されることをお勧めします。まずは当院にご相談ください。