小腸の働き

火五臓六腑のお話の四番目は小腸です。何回も書いていますが東洋医学の内臓の見方は、機能を中心に考えます。今回は「小腸」・・・小腸とその機能・・・について書きます。

「木火土金水」という五行の考え方から言うと「小腸」は火に属します。「心」も火に属しています。「心」は五臓の一つで深い場所にあるので陰、「小腸」は六腑で浅いので陽に分類されます。
「心」と「小腸」は裏表の関係になります。五行の火ですから、どちらも暑い夏に弱くなります。

古典には「小腸」は受盛の官と呼ばれています。胃から送られてきた栄養物を清と濁に分ける役目のことを指しています。必要な栄養分を吸収し不要なものは便として先の大腸に送るという意味だと思います。

現代医学では小腸は三つに分けています。十二指腸・空腸・回腸です。食物はここで胆汁や膵液と混ぜ合わせられ必要な栄養素が腸壁から吸収されるとしています。最近になり腸で血液が作られていると発表する研究者が出てきました。

気功の治療をしていると、鉄欠乏性貧血になっている患者様には小腸に反応があります。もしかするとそれを裏付ける研究かもしれません。

東洋医学の治療はまず六腑の治療から入ります。五臓は深い場所にある上、刺激が強すぎると全身のバランスを崩す危険が高いので、まず表面の六腑を治療します。五臓六腑は陰陽の関係なので、表面の陽を治療すれば陰の五臓に効果が届くという考え方です。

これはつぼの考え方にもつながります。東洋医学の名人と呼ばれる方々は、頭の病は足のツボで治し、足の病は頭のツボで治したと言われています。深いところにある内臓の病は表面から治すことができるということです。

緊急の場合は手術が効果的ですが、体に与えるダメージは計り知れません。薬の副作用も怖いものです。東洋医学の治療は体のバランスをとりながら治療するので安全安心です。ただ、治療に時間がかかるため、未病のうちに治せと言われるのです。

患者と看護婦当院では、五臓の冷え・・機能低下・・を取ると共に内臓の機能向上をはかる治療をしています。病気が慢性化すると治療に多くの日数が必要となります。

急性期(病気になって早い時期)に治療されることをお勧めします。まずは当院にご相談ください。