不眠症

本格的に夏になると蒸し暑さで眠れず睡眠不足となります。十分な睡眠をとるために様々な工夫をしたアイデア商品も出回っています。このように外的原因がはっきりしている不眠は不眠症にはあたらないと考えます。

現代医学の考え方で不眠症は、ノイローゼなどと呼ばれる「不安障害」と「気分障害」で起きる不眠のことを言います。心理的、情緒的、性格的に不安障害になりやすい人が何かの出来事をきっかけに強い不安を感じることで眠れなくなる状態と考えられるでしょう。

一度こうした悪循環の状態にはまりこむと、どのような事も自分に良くない方向に進むと感じてどんどん不安が深まります。そのため自律神経失調症となり不眠に陥ります。「気にするな」と言われてもどうしても気になるし、「プラス思考で」とアドバイスされてもプラス思考になりきれず結局マイナス思考に進んでしまうのもこの症状の特徴です。

神経症状が進行すると不眠や頭痛、めまいだけでなく、心臓や胃腸の障害、過呼吸などの肉体的異常が現れてきます。現代医学では安定剤などの処方と精神療法が主な治療法となります。

東洋医学では、心や精神を「気」(生命のエネルギー)の一部と考え、「神気」と呼びます。この「神気」は魂(こん)・意・志・智などの概念に分類します。そしてそれぞれ分類した概念と五臓六腑をくっつけて考えます。

「魂は肝臓のエネルギーに関連し本能的思考を行う」といったように五臓六腑と関連させています。肝臓が疲れると魂のエネルギーが減り、本能的な意識が衰えると言うことになります。そのため、食欲、性欲、睡眠などに障害が出てくるのです。これは肝臓だけでなく心臓や肺、腎臓などにもそれぞれ当てはめて考えます。

つまり不眠症は、神気が乱れることにより、五臓六腑のエネルギーが乱れて不眠や頭痛そして肉体的症状が現れると考えます。

不眠だけに焦点をあてた治療での目標は、乱れた「神気」のエネルギーを整えることになります。背中や手足のつぼを触診するとどこかに必ず固く痛みのある場所が見つかります。そういう場所に鍼や灸をすると不眠が解消されます。

頭のてっぺんにある百会というつぼや足裏のかかとにある失眠というつぼも効果があります。つぼの刺激で一時的には眠れるようになります。しかし、神経症の原因となっている五臓六腑のエネルギーの乱れや疲れはすぐにはとれません。

神経症は、体の気の流れのバランスをとりながら五臓六腑のエネルギーを強化することで改善に向かいます。医療気功の治療は不眠症にも大変すばらしい効果を発揮します。是非一度お試し下さい。